手続を代理人に任せる時のメリットとデメリット

「遺産相続の争いはどうせ金持ちだけだろう」「貧乏なうちには関係ない」と、思っていないでしょうか。
「相続できる財産が少ないからなんとかなる」と思い込んでしまうと、後で痛い目に遭います。
万が一のためにも、専門家に相談するようにしましょう。
また時と場合によっては、専門家に代理人を頼むのも手です。

では代理人に相続の手続を任せると、どういうメリットが得られるのでしょうか。
最も大きなメリットは、円滑な相続ができることです。
相続は何かと面倒が多く、下手をすれば裁判沙汰にまで発展しかねません。
でも代理人であれば「法律」という強い武器があるので、面倒な相続の手続も円滑に進めることができます。
また相続人の中には、認知症などで正しい判断ができなくなっている方もいらっしゃいます。
認知症を患っているからとはいえ、その人の意向は絶対に無視はできません。
そのために設けられているのが、「成年後見制度」です。
成年後見制度を利用することで、認知症を患っている人が不利益を被ることはありません。
相続財産を平等に分配できるのも、代理人を立てるメリットと言えます。

では代理人を立てる際のデメリットは、何でしょうか。
ポイントは瑕疵(かし)です。
瑕疵とは傷や欠点という意味もありますが、能力不足を意味することもあります。
残念ながら代理人も、失敗することはあります。
また他の相続人に良いように丸め込まれてしまい、不利になることもあります。
更に「相続の手続を何もかも承ります」と大きく宣伝しているにもかかわらず、実際は一部しか承っていなかったという話もあります。
代理人として動けるのは弁護士のみで、司法書士や行政書士は実質的に不可能です。
手続に関しては司法書士や行政書士も承ってくれますが、あまり深くは関われないのです。

代理人を立てて相続の手続を進めるには、代理人がどこまでできるのかを見極めなければいけません。
もし頼むのであれば、どこまで手がけてくれるのかを徹底的に質問するようにしましょう。